2009年4月28日火曜日

特別支援学校生が急増?

先生が明日からできることで書かれている4/26の記事を読んで、
もやもやしていたことがハッキリしました。
朝日新聞の記事に『特別支援学校生が急増 教員・教室の不足深刻
という記事が載ったそうです。
Web版は紙面よりも内容が省略されているようですが概略はわかります。

私は自分の就職を考えた時に特別支援教育の世界で働けないかと考え、
近隣地域の特別支援学校のことを調べていました。
昔からあった支援学校はもうパンク寸前で、隣の地域になんとしても
もうひとつ新設を!という活動を数年前にされているのを見かけました。
現在はどうなっているのかと新設校の方をみると、数年で既に
いっぱいいっぱいな様子でした。
作っても作っても受け入れ側が追い付かない状況が見て取れました。

前任校でも見て感じましたが、一旦学校の普通クラスから
外れると残された道は非常に限られてしまうように感じます。
学校不適応や行動障害など教室で静かに授業が受けられない場合は
元々持っている能力が高くても、指の隙間から砂がこぼれ落ちるように
学校のシステムから外れてしまいます。
知的障害がそれほど重くは感じられなくても学年相応の勉強が
習得できないまま年齢を重ねると、テストなどでも
知的障害と同じくらいになり、いざ進路となった時に一般校を
受験できるような学習はしておらず、支援学校しか選択肢がない、
ということになっているように見える部分もあります。

学校には別室登校もあるし、相談室も設置され、
スクールカウンセラーもいますが、そこに行けない子どもが
結構多いのではないかと思ったりもします。
問題児は「自分から相談に行く」というような問題解決手段を
持っていないと思います。
私は相談室やカウンセラーのしていることはわかりませんが、
前任校でも現在も支援要請の対象生徒は
相談室やカウンセラーのお世話にはなっていません。

ちょっと別な話ですが、最近地区の高校野球の試合
があったのですが、4試合全てがコールドゲームだった
というニュースを見て思いました。
最近、色々な技術や知識やノウハウが広く浸透してきて
ものすごくいろんな事のレベルが上がってきて、
ちょっとぬるくやっているところとの2極化が進んでいる
のではないか、ということです。
学校でも同様で、できる子とできない子の差が明確で
できない子の方に入ってしまうと、抜け出すのが
難しそうに思えます。

現状を見ていると、支援学級に入ることを親が納得しない
というのも少し理解できます。


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