2009年4月29日水曜日

支援の壁

やはり今回の学校でもこの壁にぶち当たってしまいました。

私達支援員は、対象生徒が学校で落ち着いて皆と一緒に
充実した学校生活が送れるように支援する、
つまりその子側に立った人です。

支援要請をするに至った経緯もそれぞれでしょうが、
共通しているのは、周囲の先生方も生徒達もその子に
対して、かなり拒絶的な気持ちを持っている
ということです。

本人に自己肯定感をもたせて生きる力を、とか
少しづずつ対人関係力をつけさせよう、など
支援員として一生懸命に試行錯誤していますが、
周囲に受け入れる気持ちがない場合、疑問が湧いてきます。
このまま周りに溶け込めるように積極的に支援することが
果たしてプラスになるだろうか?と・・・
一方だけ頑張っても、相手側に一緒にやっていこうという
気持ちがないと、本人も頑張っても結果が得られず
絶望することになり、却って難しくなります。

本人への支援と同時に、今まで被害にあってきた人達の
ささくれ立った気持ちが和らいでいかないと支援は
成立しない、と難しさを改めて思い知りました。
これは生徒達だけでなく、先生方も同様です。
いや、先生方の方が根が深いと言っても過言では
ないかもしれません。
これは時間が解決してくるのを待つしかないのかも
しれません。

「急いては事をし損じる」と肝に銘じます。

過去に受けた仕打ちの恨み辛みは思っている以上に
根強く、過去の事は水に流して仲間に入れてやってくれ、
というのは急にはできそうにもありません。
そう考えると、やはりまずは学力の支援から入る、
というのが一番スムーズなんじゃないかなと思う今日この頃です。

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