2009年1月15日木曜日

支援員の立ち位置

私は支援員の仕事は初めてだし、周囲に同じ立場の人もおらず
研修会やら講座なども参加経験がないので、他の人が支援員として
どのように動いているのか全くわかりません。
希望的には採用の段階で教育委員会なり関係機関が研修会をしてくれると
ありがたいなぁと思います。

小学校の普通クラスの子、支援級に入ってる子、
中学校の普通クラスの子、支援級に入ってる子、
所属よっても違うだろうし、男女によっても違うだろうし、
支援員個人の能力もあるだろうし、それぞれケースバイケース
なんでしょうが、立ち位置がまだよく掴めません。

支援員は何かを教える立場ではないので、一応「先生」を
呼ばれながらも一般の先生方のようにリーダーシップを発揮する
ことはありません。
決めたり指示したりすることもないので、子どもたちから見ても
じゃぁ一体何をする人ぞ、という感じも否めません。
現状では私は自分のことを「子どもたちを勇気付けたり励ます役割」と
位置づけて本人なりに頑張っている点をピックアップして言葉にする
ことに力を入れています。

たまたま先日帰りのホームルームが終わった後少し時間があり、
子どもたちと話している時にこんな会話になりました。

A子:「先生は何をするためにいるわけ?」
私:「私は本当の先生じゃないから、授業をしたりあなた達に何かをさせたり
   評価したりすることはないよ。」
A子:「この学校でこれから先生になりたいわけ?」(教育実習と思っている?)
私「いや、ならないと思う」
A子:「じゃぁ何?何なの?」
私:「皆はさ、しちゃいけないこととかこうしなきゃいけないことは
   注意されるけど、これはナイスとかいいことをした時は言われないでしょ。
   私はそれを言葉にして皆に伝えたいと思ってるのよ」
A子:「ふ~ん」
私:「あと苦手だけど誰かが手伝ってくれればできそうだ、ということに
   手を貸す役。」
A子:「ふ~ん」
私:「一人だったら参加できないけど誰か一緒ならできそうって感じてるなら
   周りの大人は本当は手を貸したいと思っているんだよ。
   私ならいつでもそういう手助けができるからね」
A子:「ああなるほどね」

と納得してくれたのでした。

さらに担任との関係が重要ですが、四六時中支援員に監視されて
いるかのような状態というのも負担なのではないかと
思ったりもします。
私は現場が中学校なので各教科先生方や、5教科以外は
親学級に戻るので色々な先生方と接します。
言葉で言われたわけではありませんが、基本的に学校というのは
先生よる王国的な側面があるので、生徒以外の大人が入るということに
抵抗感がある人が多いように思います。
問題がある子がいても「あぁ大丈夫ですよ」という雰囲気。
その子にとって支援員が必要かどうかという視点ではなく、
自分の力でまとめられるし手助けは必要ない、という視点です。

大人が一人加わることで、盛り上げたり空気を柔らかくしたりする
ことに柔軟に受け入れてくれる先生もいるし、どこまで参加したら
いいのか読み辛い先生もいます。

各教科の先生方に、どのように問題点があってどのように関わっていったら
いいのか聞いてみようかと思っていますが、「いやぁ特にないです」
と言われそうな気もします。
私の担当の生徒は夏以降ほとんど学校に来れていない状況
が続いていて最近ようやく学校に来ることができた段階なので、
徐々に少しづつ進んでいけたらと思います。

今は多くを求めず、あなたはそのままでOKというメッセージを
沢山送りたいと思います。

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