2008年10月14日火曜日

ストックホルムオープン敗退

クロアチアのMario Ancic(31位)との3回戦は直前にAncicの棄権で
錦織が準々決勝に勝ち上がりとなりました。
気管支炎と熱だったようです。
そして準々決勝は地元スウェーデンの若手ホープRobin Söderling。
結果は 1-6, 0-6のストレートで完敗でした。
この準々決勝はライブストリーミングで配信され日本でも
かなり綺麗な画質で見ることができました。

この試合の印象は最初からかなり押されておりミスも多く、
ラリーも先にネットにかけてしまう場面が多々ありました。
左右に振られても足があまり動いておらず膝も痛いんだろうと
予想されました。
途中タイムアウトも取らず、負けに向かって一直線でした。
唯一キープした1ゲームでは錦織らしいプレーが見られ、
ここから挽回か?とも思われましたが、次のゲームからは
また一方的に取られてしまいました。

この試合については、調子が悪い中棄権せずに戦い抜いたことを
称える意見と、不甲斐ない試合を続けることへの疑問の意見と
両方あり色々考えさせられました。
私も途中棄権には反対ですが今回の試合については疑問も残りました。

まずは不戦勝となった3回戦後のインタビューで
「自分も棄権しようかと思っていた」と言っていたこと。
私はこの時点で錦織のストックホルムは終わっていたのだと
思います。

US OPENのフェレール戦の次のデルポトロ戦、AIGのロペス戦の次の
ガスケ戦、そして今回のハーバティ戦の次(アンチッチ戦は
含まず)のソーダリン戦、この3試合に共通しているのは
前の試合で激闘を制して勝ち、次の試合で手も足も
出ない内容で完敗している点です。

この流れを見ていると、トーナメントを勝ち上がっても
最後までプレーできる体力気力がないのでは、と思ってしまいます。
相撲のように幕内総当たりのような試合であれば、今の
戦い方でもOKだと思いますが、勝ち上がっていくにつれて
ハードルが上がっていくトーナメントにおいて、途中で力尽きて
しまう現状を見ていると、試合数を減らした方がいいんじゃないかと
余計な心配をしてしまいます。

ただ試合の参戦数は同程度のランクに比べて格段に少なく、
他の選手に比べれば連戦に次ぐ連戦というわけでもなさそう
ですし、錦織が体力がないとは思いません。

体力がついたり、上位選手との対戦を数多く経験することで
解消していくことなのかもしれませんが、現状では調子が
良ければ素晴らしいゲーム、調子がわるければコロリと
負ける一か八かの博打的雰囲気があり、とても不安定です。

あまり同じパターンが続くと3試合までの錦織とか、負の
レッテルが貼られそうですから、「良い試合内容で負ける」
ことが結構大事なのではないかと思います。

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