2009年6月15日月曜日

問題が多い中にも光はある

今日も問題の多い一日でした。

あの件がまたああなってこうなって心配だし、
例の件はついにまたぶっとびな展開で一同
疲れて終わったし・・・

とそんな中で今日もひそかに嬉しいことがありました。
それは数学の割り算を前にして固まり、頑として
課題をやろうとしなかった生徒が、その割り算の壁を
乗り越えつつあります。

授業で用意されている一般の中学生用のプリントでは
もう理解できないところまで来ており、全然取り組まなく
なってきていました。
先生方とも相談し百ます計算や個別の掛け算課題を
やってきていましたが、同じことの繰り返しになっていたので、
そろそろ割り算にも挑戦させたいと思っていました。
小3程度の9÷3=○のような割り算プリントを用意していき、
本人にやってみるかどうか確認してみましたが
首は横に振られました。

そこでその旨先生に伝えると、小学生の計算ドリルから
5×○=15のような問題を探しだしてくれました。
それをやるかどうか本人に確認したところやってみると!
それができ大いに先生に褒められると次の15÷5=○
という割り算問題まで一気にできました!

その先生は生徒が指示に従わない時も怒ったりせず
柔軟に対応してくれる特別支援向きな先生です。
先生方は忙しいこともあり、普通は我々が現状を説明しても
なかなか即行動はしてくれないし、自分のやり方を貫き通す
ことが多いですが、この先生は我々の意見にも耳を傾けてくれ
実践してくれるので「一緒に生徒達を育んでいる」という
実感が持るし、生徒の実態に合わせた働きかけができて
実りが多いです。

実際にその生徒がどこまでできるのか引き継ぎもありませんので
目の前の生徒ができるかどうかを目で確認してやっていく
しかありませんが、とにかく一歩前に進みました。

私は裏から「こんなのがいいんじゃないでしょうか」
という話を持ちかけただけですが、それが功を奏して
生徒が「できた感」を味わえた時を目の当たりにし
心の中で小さくガッツポーズでした。

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

2 件のコメント:

Mizuho さんのコメント...

こんばんわ、Mizuhoです。
生徒の「出来た」感をを引き出せたときにこの仕事をやっていて良かったと思いますよね。生徒さんにとって成功体験って何にも代え難いものですし。

色々ある毎日ですが、もじらさんの記事でやる気が湧いてきました!私も頑張ります!

もじもじ さんのコメント...

こんにちはMizuhoさん。
自分一人で何かできた時よりも他の人との連携が功を奏した、という方が喜びは大きいものですね。

特に中学校の中で勉強がわからなくなることほど居づらくなることはないように感じるので、学習支援は大切だと思っています(そう簡単にはいきませんが・・・)。

Mizuhoさんのご紹介されている自習プリント使わせていただきました。ありがとうございます。とても可愛くて生徒のやる気度アップでした。