2009年6月20日土曜日

支援員の役得

タメ口で偉そうな生徒がここ数日偉そうではありません。
まず周りの生徒にあれやこれやダメだしをしているのを
聞かなくなりました。
まだ先生のアドバイスを無視して自分のやり方を
押し通すこともありますが、先生の話を聞き
先生の指示に従ってできる授業もあり、そんな時は
非常にその生徒も充実した終わり方ができます。

さらに休み時間にクラスメイトに苦手な勉強を
教えてもらう、というその生徒にしてはかなり
下に降りた態度でクラスメイトと接することが
でき始めました。

教える側にしてみれば、「教える」側ということで
ちょっと嬉しく、比較的優しく接してくれます。
そうした暖かい横の関係がなかった生徒にとっては
心地よい新しい発見となったようで、言動が落ち着き
他の人にも教えてもらいに行っています。

最近辛辣なコミュニケーションばかりだった生徒に
心安らぐ交流ができている様子が表情から伺われ
ふふふと内心ご満悦の私です。

あと割り算を前に頑としてプリントに取り組まなかった
生徒も割り算一歩手前の穴埋め九九を克服し
最初に首を横に振った割り算プリントにも挑戦しました。
その生徒にとっては久々に長い時間集中して取組め、
笑顔で完成を皆に見せていました。
そんな姿を見た私も内心鼻高々です。

どちらも直接私が手を貸したわけではなく、間接的に
プリントを用意したり、近くから見守ったり
励ましの言葉をかけたりの関わりですが、その結果
生徒が心からの笑顔になる瞬間を目撃することができる、
ということは時間単位で移動する先生方には得られない役得です。

できた瞬間を一緒に味わうことができるというのは
本当に楽しいもので、濁りのない彼らの笑顔は眩しく
心が洗われます。

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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。
特学支援員としては今年度初めてのスキップと申します。
この2ヶ月半、全神経をレーダーの如く使い、全てに慣れる事、理解する事へ使っています。生徒さんの想いとすれ違い、失敗はすでに何回もあります。。先生方ともありました。。
しかし、未熟者ではありますが「うふふ」思う瞬間も最近あります。遊びながら違う角度アプローチしてみてます。生徒さん自身で閉じているキモチのドアをうっかり開けてくれたらいいな~と思ってます。

もじもじ さんのコメント...

スキップさん、こんにちは。
スキップさんは2ヶ月半ですか、私もまだ7か月ほどです。

>全神経をレーダーの如く使い

わかります。全力で見て聞いて接しないとわからないし、伝わらないですよね。私も毎日試行錯誤の連続です。

スキップさんの文面から伝わってくるパワフルな情熱をいただいてまた頑張ろうと思いました。

スキップ さんのコメント...

お返事、有難うございます。
以前、普通学級にも支援で入ってった事があり、先生方との距離感など、もじらさんの気持ちが分かります。。そして、そこから見た特別学級の距離感も。。
今年度は5月に「落ち込み期」へ入りましたが、生徒さん達の様子が分かりかけてきたので今は何とかやっています。

今の所、休み時間が私の出番かな?と思っているので、授業では出てこない会話を「うっかり」話してくれれば、しめしめです。。
ゲーム、趣味の話、普通学級が気にかかるのを見守る。。普通学級の遊びに来てくれた子には「又来てね~」とナンパしてみたり。
困ることは多いけど、世界観が少しでも広がって、気持ちが楽に生きていける手伝いができるといいな~と感じています。

もじもじ さんのコメント...

スキップさん、こんばんは。
そうだそうだと納得してコメントを拝見させていただきました。
「休み時間」これって結構大きいですよね。
つい先日も生徒が朝から「早退します」と訴え、先生は「どうしてそんないいかげんな態度なんだ!」と叱りましたが、私にはその理由がズバリわかってしまいました。先生たちには見えない部分でも支援員からは見えるってことありますね。
改めて気が付きました。
表舞台に出ることはないけれど、結構下支えとなっている面もありますね。
楽しみながら頑張りましょう。