2009年2月20日金曜日

来期の異動

来期から市内の別の中学校に異動することが決まり、
現在の中学校から出ていた一人の支援員要請は採択されない
こととなりました。

私としては来期もこの状態のまま続けるのは非常に厳しいと
感じていたためホッしたのが正直なところです。
いざそう決まると気持もだいぶ楽になり、上手くいかないことが
あっても天国と地獄のような気分の変動はなくなりました。

先日担任が出張で別の先生がホームルームに来てくれた時に
話の最後に私にも「○○先生からは何かありますか?」と
振ってくださいました。
今までは一度もそういう場面はなかったので驚きましたが嬉しくもあり、
こういう風な立場に置いてくれるならもう少し私もやりやすいのになぁと
恨み節がむくむくと心に湧いてきました。

私の担当の生徒は(私のおかげではありませんが)最近落ち着いており
残りの日々はそれほど荒れることもなく済みそうだという確信もあります。
若干消化試合的な感もありますが、少しでもできることを最後まで
諦めずに働きかけていこうと思います。

中学校の支援員というのは非常に難しいなぁとつくづく感じています。
中学校という自我が芽生えがじめる場所で一体何を支援するのか、
次の勤務地へ行く前に自分なりにまとめてみたいと思っています。

小学校では通常クラスでは対応できない子全てが入ってくるわけですが
中学校になる段階で養護学校へ入学する子どももおり、通常学校の支援級へ
入ってくるのは養護学校との境目に位置する生徒たちということになります。
他の学校の状況はよくわかりませんが、いくつかの学校を見た印象では
学力云々以前に「指示が通らない」「暴れる」など発達障害からくる
二次障害?とみられる状態に陥っていて、「学校での集団生活自体が困難」
な状態に近い子どもが結構いると思います。

そこで、さぁ生活を落ち着かせましょうという支援をしようとしても
中学生ともなると(それも2~3年になると)素直に言うことなど聞かない
ことも多く、重度のの知的障害でない限り支援にも限界があると思います。
従来は「和み系の子ども」が支援級の対象であったのに対して、
現在は別な意味で支援が必要であるようです。

短期間ですが支援に入って感じるのは、こういった行動障害傾向の
子どもへの支援は、全職員共通の認識や学校全体での意識改革が
最も重要なのではないかということです。
大げさなようですが、中学校に支援員が入る場合にはそれなりに
先生方への啓発も必要なように思いました。
(2~3年生の場合、既に学校生活の中で学習してしまって
定着している悪習慣もあると感じます)

現在の学校では、学校全体での取り組みと考えてくださっている
先生方も多く、大変協力的で私の活動にもねぎらいの言葉をかけてくれたり
手を貸してくれたり(私が頼りないからかもしれませんが)と
大いに助けられています。
というよりも、先生方の協力なしに支援員は存在しえません。


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