2009年5月11日月曜日

勤務時間の憂鬱

前任校では、対象生徒の下校時刻に合わせて出勤時間を
ずらして問題の多い下校時間帯に備えていました。

現在の中学校では授業開始から7時間(休憩1時間含)
ということでスタートしましたが、対象生徒の一人が
部活時間に問題を起こすことから、時間をさらにずらして
18時までいてほしい、との依頼があり、もう一人の支援員と
交代で部活の最後までつくことになりました。

いろいろと疑問もありましたが、その生徒の支援が
我々に与えられた職務でもあり、授業中の支援は必要ない
ということであれば部活で支援するしかないと思い、
承諾しました。

が、やってみると思っている以上にしんどく、まず
出勤時間が11時15分、終わりが18時というのも1日中
仕事だったかのような気分ですし、それから買い物に
行くにも遅すぎる時間です。部活支援と言っても
することはほとんどなく、見守るかトラブルの対応か
どちらかで支援と言えるような事はできません。

何より、私が一番疑問に感じているのは、支援員が
何とかしようと契約条件を超えてまでその生徒に対して
対応しているのに、周囲の先生方に何の策も講じようと
しないことです。もちろん問題が起きそうな場面になれば
先生方も来て対応してくれますが、根本的に何とか
しようという気持ちがあるようにも思えません。

そしてついに部活は18時半まで伸びることになりました。

我々の勤務の契約は8時から14時45分までとなっています。
ハローワークでもほぼ同じ条件だったと思います。
それも問題だともう一人の支援員は言います。

契約が、時間が、などと言っていては教育現場は
成り立たないことは私もわかっています。
ただ、やりたくないことを支援員というよそ者に
押しつけて自分たちには関係ないというような
体制(具体的な支援希望がない状態)で丸投げされても
とうてい我々だけで解決できるとも思えません。

そして、この勤務体制にはやはり無理があり、
期限付きで最大17時までにしてほしい、と伝えることに
なりました。

さりとて、今後どうするのか、基本的に授業時間内
ということになったら、全く手を出さないことになるかも
しれません。それでは何のための支援員か、ということに
もなりかねません。

はぁ~。


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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 世の中、身分の保証がないと理不尽な要求をされるようになっているのですね。しっかりと身分保障がなされ、高収入を得ているにもかかわらず、適当に仕事をしている正規採用の先生がいるというのに…。(とても熱心に子供たちのことを考えていらっしゃる先生が多いことも事実ではありますが)
 弱い立場の人のことを思いやれないような世の中では、本当の特別支援教育はできないと思います。お勤めの中学校は、先生のような立場を理解し思いやることができない職場のようなので、弱い立場の子どもを思いやった特別支援教育は無理? 先生、ご自分の立場を主張なさったうえで、勤務時間に子供のためにがんばってください。

Mizuho さんのコメント...

はじめまして。
いつも興味深く拝見させていただいてます。
私も中学校で支援員をやっています。

学校現場は契約条件に対する認識はかなりルーズですよね。こちらが契約を超えて何かをするときに現場の先生方はそれに対して鈍感です。非常勤経験のある先生方は別ですが、そうでないかたは雇用条件について全く意識をされないのです。

さらに特別支援に対して熱心な先生もいれば
そうでない先生も多くて、支援体制もうまく機能していないことが多いですね。
私の行ってる学校もそうです。

その両方があいまって、私も苦しいなと思うことがあります。

もし支援がうまく行っていて先生方との連携もうまく運べば契約のことも苦にならないかもしれませんが、そうでなければせめて勤務時間くらい契約どおりにして欲しいと思いますよね。こればっかりは勇気を出して、主張していくより他に無いでしょうね。
他にも支援員さんがおられるようですから
何かあれば二人で直談判するのも手だと思います。

後ろ盾になってくれる組合も無いような不安定な支援員の立場ですが、無理をしては支援もままならないので勤務時間の範囲内で出来ることをなされたらいいと思います。
私もそう割り切って頑張って行こうと思います(^^;

長々と乱文失礼いたしました。

もじら さんのコメント...

匿名さん、ねぎらいの言葉ありがとうございます。もうどうにもこうにも・・・と煮詰まって書いたものですが、こうして思いやってくださるコメントをいただいて肩の荷が軽くなったような気がします。職場の先生方もとてもいい方も多く、今回の件についても非常に恐縮してくれてはいます。先生方としてももうどうしようもない、という状況のようです。先生という職業も今は大変だとつくづく思います。私も実力をつけるべく頑張ります。

もじら さんのコメント...

Mizuhoさん、こんにちは。
実はpinさんのブログでMizuhoさんのことをお見かけし、「おっ中学校の支援員だ」とチェックして、どのタイミングでMizuhoさんのところに書き込みをしようかと思っていたところです。コメント感謝いたします。

支援員って独特の立場ですよね。先生のような権限も持っていないし、職員会議にも出ないので学校の方針とか決定事項とかにはノータッチなので動きが受身です。

支援と言ってもあまり手厚く手とり足とりになってしまったりしてもダメだし、かといって何もしないままそこにいるのも辛いものがあります。

やればやるほど難しさを感じます。今後とも色々ご意見を聞かせていただけばと思います。よろしくお願いします。